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Rudi Hechfellner
Director of Sensing and Platforms
掲載: 2021年8月24日

私たちは皆、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染するリスクや不安と隣り合わせの時代に生きています。 最近の調査結果によると、血中酸素飽和度(SpO2)が非常に低い感染者の中には、体内の酸素濃度が低下していることに気づいていない人がいることを示しています。 これはいままでになかった現象であり、血中酸素飽和度(SpO2)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の先行指標の可能性として議論されています。

さらに調査が行われ、この理論が正しいことが証明されれば、血中酸素レベルを測定することは、医師が早い段階で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を診断し、さらなる感染拡大の防止に役立つ可能性があります。

パルスオキシメータは別名 フォトプレチスモグラフィ(PPG)センサとも呼ばれ、人間の血液中の血中酸素飽和度( SpO2)を測定するために、一般的に使用されている小型機器です。 パルスオキシメータは、動脈の中を流れている赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているかを、皮膚を通して非侵襲的に測定します。 この技術は何十年もの間使われてきましたが、最近はウェラブルデバイスで利用できるほど小型になりました。

OB1203

OB1203生体センサ モジュール

ルネサスのOB1203は心拍数と血中酸素飽和度(SpO2)を測定するために使用できる、業界最小クラスのオールインワンの生体センサ モジュールです。 OB1203は、反射型PPG方式のため、ユーザーの指を置くだけで使用でき、わずか薄さ4 mmでパルスオキシメータを構成することが可能です。

OB1203 Diagram

OB1203ブロック図

OB1203は2つのLEDと光検出器など、すべての光学部品がワンパッケージに組み込まれ、専用設計のOptical System In Package(OSIP)に封入されており、最小限の設置面積にもかかわらず高性能です。 これまでは、このような小さな設置面積で十分な感度を持ったセンサを構築することは困難でした。ルネサスは、生のセンサデータを、人の心拍数と血中酸素飽和度(SpO2)を表す値に変換するソフトウェアのアルゴリズムも同時に提供することで課題を解決します。

パルスオキシメータ需要の高まりに対応できるよう、ルネサスはデザインイン ツールキットを揃えており、ソリューション提供の準備が整っているので、製品開発における無駄なトライ&エラーをくり返すことなく、製品を最速で市場へ投入できます。ルネサスはまた、バッテリ管理と、Bluetooth®通信機能をもつリファレンスデザインも提供します。

OB1203は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の早期診断ソリューションになる可能性があり、世の中を変える機会を提供します。

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