コンフィグラブルなクロック出力を12個備え、クロックツリー全域を対象とした シングルチップソリューションを実現する8T49N1012 FemtoClock NGシンセサイザ

2016年5月25日

IDT®(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は

本日、独自の柔軟性を備えた新しい周波数シンセサイザを発表しました。デバイス設定を事前に指定しておくことも、システム内でプログラミングすることも、その両者を組み合わせることも可能です。業界で初めて8つの分数出力分周器と2つの整数出力分周器を備えたこのIDT® 8T49N1012 FemtoClock® NGシンセサイザは、複雑なタイミング要件に対応しつつ、重要な性能パラメータを満たすシングルチップソリューションを実現します。

 今回の新しいタイミング製品は、ネットワークや通信をはじめとして、印刷、コンピュータ、計測機器、オーディオ、ビデオ、USBなど、さまざまなアプリケーションの高度なエンタープライズ級のシステムに最適です。柔軟性と費用対効果に優れており、実質的にほとんどの一般的なタイミング要件に対応可能です。

 IDTのマルチマーケットタイミング部門ゼネラルマネージャであるKris Rauschは、次のように述べています。「今日の先進的な電子システムでは、クロックツリーによって生成、制御される信号が至るところを駆け巡っています。そのため、タイミングデバイスが同期精度に優れた最高性能を発揮できるかどうかが極めて重要なポイントとなります。8T49N1012は優れた柔軟性を備えており、多種多様なアプリケーションで求められるどのようなクロックでも単一のデバイスで生成できるため、ボード占有面積、BOM、コンポーネント数を最小限に抑えることができます。また、この12出力のクロックジェネレーターはシステム内で設定可能なため、次世代設計への移植性に優れており、所有コストや市場投入時間を削減できます」

 8T49N1012は、I2Cインターフェースを通じてプログラム可能で、マスター機能もサポートしており、レジスタ設定を外部EEPROMから読み取ることが可能です。この機能により、一般的なシステム障害を解決したときに迅速なシステム復旧が可能になります。また、すべての8分数出力においてスキュー制御をプログラム可能なため、回路内でトレース遅延を容易に調整できます。

 IDTのTiming Commander™ソフトウェアツールにより、迅速かつ容易にデバイスを再設定できるため、設計全体を効率的に更新できます。

 主な特長は、次のとおりです。

  • 総計で12の差動クロック、または2×12の同相LVCMOSクロック
    • 最大8つの完全に独立した周波数を1ppb以上の精度で生成する分数出力分周器
    • 4つの出力を生成する2つの整数出力分周器
  • 優れた位相ジッター性能: RMS位相ジッター500fs未満(12kHz~20MHz)
  • 8kHz~1GHzの差動出力周波数、250MHzのLVCMOS出力周波数
  • 柔軟な入力オプション
    • 10~40MHzの基本モード水晶
    • 10~600MHzのリファレンス入力
  • すべての分数出力分周器においてスキュー制御に対応しており、最小16ps刻みの調整が可能
  • PLLロック喪失(LOL)、入力信号喪失(LOS)のステータス出力
  • システムテスト用のバイパスクロックパスとリファレンス出力

 8T49N1012 FemtoClock® NGシンセサイザは、10×10mm 72ピンVFQFNパッケージで提供されます。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器、車載、産業用の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

IDT、IDTのロゴおよびZMDIは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

《本プレスリリースに関するお問合せ先》

日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社

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マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美

TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

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