概要

ルネサスでは組み込みシステム開発全体を強力に支援する統合開発環境を提供しています。機能追加によるメモリ不足、性能向上などにより、デバイス変更の必要が生じることがあります。また、既存のプロジェクトを流用したい場合、従来使用していた統合開発環境を切り替える必要も生じることがあります。

このページでは、ルネサス製の各開発環境ごとの違いや、プロジェクトやソースコードを移行する際の情報を紹介しています。

統合開発環境ごとの移行方法

    移行先
IDE CS+ e² studio
移行元 High-performance Embedded Workshop High-performance Embedded Workshop → CS+ High-performance Embedded Workshop → e² studio
PM+ PM+ → CS+ PM+ → e² studio
CS+ CS+ → CS+ CS+ → e² studio
e² studio e² studio → CS+ e² studio → e² studio

各統合開発環境の機能/操作の違い

機能・設定 概要 PM+ HEW CS+ e² studio
プロジェクト管理 ファイルや設定等の一括管理
マイコンの変更 プロジェクト作成後のマイコン変更
ラピットビルド ビルドの高速化
ビルドカスタマイズ ビルド時のメイク規則の設定 (Note1)
コールグラフ 関数のコールグラフ表示
関数の表形式表示 関数アドレス、参照等を一覧表示
変数の表形式表示 変数アドレス、属性等を一覧表示
イベント詳細設定 デバッグ時のイベント設定
イベント条件追従 ソース変更後のイベント条件追従
デバッグセッション エミュレータやダウンロード設定の複数管理 (Note2)
アクションイベント 特定箇所実行時の値・コメント表示 (Note3) (Note3) (Note3) (Note3)
各種設定 ビルドオプション、デバッグの設定
パック機能 使用ツールの保存、復元
アップデート機能 バージョンの自動アップデートチェック
コマンドライン コマンドでIDE操作を行う機能

 サポートもしくは同等機能をサポート |  サポートしているが相対的に劣る | — 未サポート | HEW High-performance Embedded Workshop

Note

  1. CS+ではビルド、コンパイル、アセンブルなどの前後にコマンドの指定のみ可能。
  2. CS+では、セッションの概念はなく、デバッグ・ツール1つに対して1つの設定が可能。ダウンロードファイルは複数設定可能。デバッグツールプロパティで設定。
  3. PM+/High-performance Embedded Workshop/e² studioでは同等機能をprintfで可能だが(ただしPM+はシミュレータ上のみ、 e² studioでは仮想コンソール上のみ)、CS+では出力コードに影響がなく変数値やコメント出力が可能。

移行ガイド: 統合開発環境編

統合開発環境を変更した際のプロジェクト操作方法の違いについて説明しています。

  移行先 IDE: CS+ IDE: e² studio
移行元 コンパイラ CC-RL CC-RX CC-RH CC-RL
IDE: HEW NC30WA R20UT2087 R20UT2055    
H8C R20UT2087 R20UT2055    
SHC   R20UT2055 R20UT3812  
RXC   R20UT2055    
IDE: CS+ CA78K0R, CA78K0 R20UT3415      
CX, CA850 (Note1) R20UT2609    
CC-RL       R01AN3101
HEW
High-performance Embedded Workshop
NC30WA
M16Cシリーズ,R8Cファミリ用C/C++コンパイラパッケージ [M3T-NC30WA]
H8C
H8SX,H8S,H8ファミリ用C/C++コンパイラパッケージ
SHC
SuperHファミリ用C/C++コンパイラパッケージ
RXC
RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ (統合開発環境: High-performance Embedded Workshop)
CA78K0R, CA78K0
RL78、78Kファミリ用Cコンパイラパッケージ
CX
V850ファミリ用Cコンパイラパッケージ (V850E2Mコア、V850E2Sコア用)
CA850
V850ファミリ用Cコンパイラパッケージ (V850E1コア、V850ESコア用)

Note

  1. 移行先をCA78K0Rとする移行ガイド(R20UT2997)とCA78K0RからCC-RLへの移行ガイドと併せてご参照ください。

移行ガイド: コンパイラ編

コンパイラを変更した際のオプション・拡張言語仕様等、変更時に注意すべき仕様差分を説明しています。

    移行先
コンパイラ CC-RL CC-RX CC-RH
移行元 H8C   RJJ06J0077  
NC30WA R20UT2088 RJJ06J0078  
SHC   RJJ06J0097 R20UT3232
CA78K0R R20UT3416 (コーディング編)
R20UT3418 (コンパイラ/アセンブラ編)
R20UT3417 (リンカ編)
   
CA850   R20UT2608 R20UT4014
CX   R20UT2608 R20UT3233
NC30WA
M16Cシリーズ,R8Cファミリ用C/C++コンパイラパッケージ [M3T-NC30WA]
H8C
H8SX,H8S,H8ファミリ用C/C++コンパイラパッケージ
SHC
SuperHファミリ用C/C++コンパイラパッケージ
CA78K0R
RL78、78Kファミリ用Cコンパイラパッケージ(RL78、78K0R用)
CA850
V850ファミリ用Cコンパイラパッケージ (V850E1コア、V850ESコア用)
CX
V850ファミリ用Cコンパイラパッケージ (V850E2Mコア、V850E2Sコア用)

各コンパイラの移行支援機能については以下リンクをご参照ください。

移行ガイド: デバッガ編

統合開発環境を変更した際のデバッガ操作方法の違いについて説明しています。

  移行先 IDE: CS+
移行元 マイコンファミリ RL78 RX
IDE: HEW H8, H8S, H8SX R20UT2149  
R8C, M16C R20UT2150  
RX   R20UT2056
IDE: CS+ V850   R20UT2525
HEW
High-performance Embedded Workshop