IDT社のワイヤレス・パワー・トランスミッタ製品は、周辺部品点数を大幅に減らし、実装面積を80%削減、周辺部品のコトを50%削減可能。同時に、高出力な電力伝送に対応したワイヤレス・パワー・レシーバ製品と組み合わせて使用することにより、充電時間も短縮可能。

2012年3月13日

2012年3月13日

ミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供するthe Analog and Digital Company™のIDT®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、世界初のワンチップ・ワイヤレス・パワー・トランスミッタ製品と、業界で最も高出力な電力伝送に対応したレシーバ製品を発表しました。IDT社の、マルチモードに対応した、高集積化されたトランスミッタ製品は、既存のソリューションと比べて、周辺部品点数を大幅に減らすことにより実装面積を80%削減し、周辺部品コストを50%削減します。マルチモードに対応したレシーバ製品は、既存のソリューションと比べ2倍の電力を伝送し、充電時間を半分に短縮できます。

IDTP9030IDTP9020は、ワイヤレス・パワー・コンソーシアム(Wireless Power Consortium:WPC)のQi規格に準拠し、無線により電力を伝送するトランスミッタ製品とレシーバ製品です。トランスミッタ製品とレシーバ製品共に、「マルチモード」動作に対応し、Qi規格に準拠したモードと、Qi規格から拡張された機能、安全性、高出力な電力伝送に対応した独自モードをサポートし、内蔵されているプロトコル検出機能により、Qiモードと独自モードを動的に切り替え可能なため、ユーザーは、自由に様々なモバイル・アプリケーションの中で、バッテリ充電を行うことができます。

「IDT社は、33億米ドルと推定されるワイヤレス・パワー市場向けに、ワンチップのワイヤレス・パワー・トランスミッタ製品を提供する業界初のメーカーです。当社のトランスミッタ製品は、既存のソリューションに比べ、9個のICの機能をワンチップにまとめることにより、実装面積を1800 mm2から360 mm2に削減しました。これによって、お客様はより小型で、よりコスト効率の高い製品を開発することが可能になります。さらに、当社独自のマルチモード動作は、安全性に配慮した異物検出機能を強化し、より高出力な電力伝送に対応しているため充電時間を短縮し、Qi規格から拡張したソリューションを提供します」とアナログ・アンド・パワー部門のジェネラル・マネージャ兼バイス・プレジデントのArman Naghavi(アーマン・ナガビ)は述べています。

IDTP9030は、最も高集積化されたワイヤレス・パワー・トランスミッタ製品です。多くのディスクリート部品の特性や機能を集積しているため、非常に効率的なソリューションです。高集積化することにより、実装面積や部品点数を劇的に削減し、より小型でコスト効率が高いため、お客様は様々な場所に設置される無線充電ステーションをより容易に開発することが可能になります。これらの無線充電ステーションは、家庭、オフィス、図書館、店舗、公共の待合所、クルマ、空港、飛行機の座席など、どのような場所でも設置することができます。

IDTP9020は、高効率なワンチップ・ワイヤレス・パワー・レシーバ製品です。Qiモードでは、最大5Wの電力伝送が可能です。独自モードでは、IDTP9030トランスミッタ製品と組み合わせて使用することにより、最大7.5Wの電力伝送が可能なため、タブレット端末、スマートフォン、デジタル・カメラ、GPSユニット、ヘッドセットなどの、様々なモバイル機器で使用することができます。IDTP9030とIDTP9020を使用すると、業界で最も効率的なエンド・ツー・エンドのワイヤレス・パワー・ソリューションが実現でき、この結果、エネルギー・コストの削減と、より高速な充電時間を実現できます。

さらにIDTP9030とIDTP9020は、独自のマルチレイヤの異物検出(foreign object detection:FOD)機能を備えています。高度なマルチパラメータ・アルゴリズムを用いて異物検出を行うことにより、過剰な温度上昇、過電圧、過電流の保護と合わせて、IDT社のソリューションは、市場に出ている中で、最も包括的な保護機能を提供し、安全で信頼性の高い動作を保証します。さらに、レシーバ製品は、無線充電ステーションが利用できないとき、USBケーブルによってバッテリを充電する機能をサポートしているため、モバイル機器において外部USBアダプタ・スイッチの必要がありません。

IDT社について
the Analog and Digital Company™のIDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステム・レベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これを利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供します。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点を持っています。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI。IDTに関する詳しい情報はwww.IDT.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeでも調べられます。


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IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使われるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

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