液晶パネル制御向けに超低消費力のLCDドライバ内蔵マイコン「RL78/L12」を発売

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~小物家電や計測器など、民生・産業機器の省電力化に貢献~

2012年02月27日

ルネサス エレクトロニクス株式会社

 

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)は、このたび、液晶(LCD)パネル付きの小物家電・健康機器・リモコンなどの民生機器や、計測器・ビル管理システムなどの産業機器向けに、当社従来品比で約30%消費電流を削減した超低消費電力のLCDドライバ内蔵マイコン「RL78/L12グループ」 を製品化し、2012年6月からサンプル出荷いたします。

 

 新製品は、セグメント表示方式 (注1)のLCDパネルを制御するマイコンで、32~64ピンのパッケージ、8KB~32KB(キロバイト)のフラッシュメモリを内蔵する18品種です。主な特長として、以下の3点を有しています。(1)ルネサス新ローパワーマイコン「RL78ファミリ」の低消費電力性能を活かし、LCD駆動時に当社従来品比で約30%消費電流を削減しており (注2)、業界最小クラスの消費電力を実現。(2)64ピンパッケージ品でのLCDの表示セグメント数を当社従来品の最大224から最大280 (注3)セグメントの表示に拡張しており、業界最大クラスのLCDセグメント数を実現。(3)当社従来品で実現したLCD駆動電圧生成の3方式(内部昇圧/容量分割/外部抵抗分割 (注4))を継承し、LCD表示モードの拡張等の改善を行うと共に、各方式での低消費電力化 (注2)を実現。

 加えて新製品は、欧州の家電製品の安全規格で必須とされるIEC60730への対応や、マイコンに内蔵する周辺機能の活用によるシステムコストの低減など、『RL78ファミリ』の優れた特長を継承しています。これらの特長により、機器のエネルギー効率や安全性の向上に貢献します。

 

 新製品の量産は2012年8月より順次開始し、2013年8月以降はグループ合計で月産200万個を計画しております。

 

<背景>

 LCDパネルは利便性向上などの点から今や家電製品や血圧計等の健康機器、および計測器やビル管理システムの表示など様々な民生・産業機器に搭載されています。また、LCD制御に必要な回路と汎用マイコンの機能を1チップに搭載したLCDドライバ内蔵マイコンには、LCD表示システムの省電力化や表示情報量の増大に対応するため、さらなる低消費電力化やセグメント数の増加が求められています。

 こうしたニーズに対応するため当社では、これまでLCDドライバ内蔵マイコンで培ってきた実績あるLCD制御技術を低消費電力かつ高性能を実現した16ビットマイコン「RL78ファミリ」に適用し、超低消費電力を実現した「RL78/L12グループ」を製品化したものです。

 

<特長>

新製品「RL78/L12グループ」の主な特長は、以下の通りです。


(1)業界最小クラスの低消費電力を実現

新製品は、「RL78ファミリ」の低消費電力を継承し、更にセグメントLCD表示機能でも低消費電流化を図ることで、当社従来品比で約30%消費電流を削減(注2)。LCD駆動時に業界最小クラスの低消費電力を実現しており、システムの省電力化に貢献します。

 

また、LCDセグメント表示が不要な場合には、マイコン内部のLCD表示動作を停止し消費電流を低減できるモードを追加するなど、さらなる低消費電力化の実現に有益な機能を有しています。


(2)業界最大クラスのLCDセグメント数を実現

64ピンパッケージ品での表示LCDセグメント数を当社従来品の最大224セグメントから、最大で280セグメント(注3)へと大幅に拡大し、業界最大クラスのLCDセグメント数を実現。表示情報量の増大に対応します。

 

また、当社従来の64ピンパッケージ品では、表示セグメント数が足りず、さらにピン数の多いマイコンで対応していたLCDの制御を、新製品の64ピン品でできるため、ピン数低減によるLCD制御システムのコスト低減・小型化にも貢献します。


(3)LCD駆動電圧生成における機能・特性を改善

LCD駆動電圧生成3方式(内部昇圧/容量分割/外部抵抗分割)における各LCD表示モードを当社従来品から拡張しており、LCDパネルに応じた多様な駆動波形を生成することができます。また、各方式で低消費電力化を図っており、当社従来品に対し(注2)内部昇圧方式で約35%、容量分割方式で約47%、抵抗分割方式で約30%の消費電流を削減.システムのさらなる省電力化が図れます。
特にバッテリ駆動に適した内部昇圧方式では、消費電流の削減によりセットの電池寿命向上に貢献します。

 

 新製品のサンプル価格はメモリ容量やパッケージの種類・ピン数などに依りますが、例えば32Kバイト・フラッシュメモリ、1.5KバイトRAM内蔵の64ピンLQFPパッケージ(Low Profile Quad Flat Package、10mm角)の「R5F10RLCAFB」は、1個あたり210円となっております。

 今後、より多ピンのLCDドライバ内蔵マイコンの製品化を進め、ユーザの幅広く多様なニーズに対応する豊富な製品ラインアップを展開してまいります。

 

新製品の主な仕様は、別紙をご参照下さい。

 

 なお、当社は本年2月28日から3月1日まで、独ニュルンベルクで開催される「Embedded World 2012」にて新製品を出展いたします。 

以 上


(注1) セグメント表示方式は、例えば電卓の数字のように1つの数字が7つの部分(セグメント)で構成される場合に、各セグメントの点灯・消灯を時分割で制御することにより、7本以下の信号で数字を表示できる方式です。

(注2) 当社従来品の「78K0R/Lx3」に対し、サブ・システム・クロック動作 HALTモード時のLCD表示状態で消費電流を比較した場合。

(注3) 64ピンパッケージ製品、8コモン×35セグメント動作時の総セグメント数です。

(注4) 内部昇圧方式は、電源電圧に依らずLCD表示のコントラストを維持できる、電池駆動のシステムに適した方式です。セット基板上でLCDドライバ専用の電源供給の必要がなく、マイコンへの供給電源を基に、内蔵する昇圧回路によってLCD駆動電圧を生成することができます。 容量分割方式は、3方式中で最も低消費電流特性に優れた方式です。 外部抵抗分割方式は、LCD波形の高い駆動能力を特長とし、大型LCDパネル制御に適した方式です。

 

* 新製品は、Silicon Storage Technology, Inc.からライセンスを受けたSuperFlash®技術を使用しています。SuperFlash®は、米国Silicon Storage Technology, Inc.の米国、日本などの国における登録商標です。 その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

 


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