2010年6月1日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)と携帯機器向けSymbianプラットフォームの推進を目的とした非営利団体Symbian Foundation Limited(本社:英国ロンドン、代表:リー・ウィリアムズ、以下Symbian Foundation)は、このたびルネサスがSymbian Foundationに参加したことをお知らせします。ルネサスは、今後Symbian Foundationを中心としたエコシステム(Symbianコミュニティ)に携帯機器向けチップセットの技術・ノウハウを提供していき、Symbianプラットフォームの普及を促進します。全世界の携帯機器メーカーは、Symbianプラットフォーム対応のルネサスのチップセットを搭載することで、通信事業者の要求を満たす最先端のSymbian端末を実現できます。

 ルネサスは、長年にわたり、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモのFOMA®端末用ソフトウェア・プラットフォーム「MOAP®(S)」搭載の携帯電話向けに、Symbian OS対応のチップセットを提供してきました。今回のSymbian Foundation参加により、ルネサスは、これまでの実績を活かし、Symbianコミュニティとの連携を一層密接にして、携帯機器ユーザーに刺激的でユニークなマルチメディア体験を提供してまいります。

 また、ルネサスは、Symbian Foundationのオープンソースのエコシステムに積極的に参画し、自社の次世代マルチコア技術やSymbian プラットフォームで実現できる最先端のマルチメディア・グラフィック技術を組み合わせることで、携帯機器の技術革新をリードしていきます。更に、ハードウェアのプラットフォームへの搭載を従来よりも容易にするSymbian Hardware Abstraction Interface(SHAI:注)の開発にも貢献します。

 今後ルネサスは、Symbian Foundationとの連携強化により、かねてからの目標であるモバイルプラットフォーム事業の海外展開を加速させてまいります。

(注) Symbian Hardware Abstraction Interface (SHAI): Symbianプラットフォームで定義されるハードウェアの仮想化インタフェース。

Symbian Foundationについて

Symbianは、モバイル分野における技術革新を推進する非営利団体で、オープンソースのSymbianプラットフォームを管理しています。現在まで、世界で累計3億6,000万台以上のSymbianプラットフォーム搭載スマートフォンが出荷されています。Symbianの使命は、業界内の協力、貢献および継続的な参加を促すことを通じて、ユーザーに最高のモバイル体験を提供することです。Symbianは世界中の企業と緊密な関係を構築し、また維持するために世界各地に拠点を置いています。Symbianのボード(理事会)は、AT&T、富士通、ノキア、NTTドコモ、クアルコム・イノベーション・センター、サムスン電子、ソニー・エリクソン、ST マイクロエレクトロニクス、テキサス・インスツルメンツ、ボーダフォンで構成されています。

*「FOMA/フォーマ」「MOAP」は、NTTドコモの登録商標です。

*その他の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

以 上


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

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