5V~50Vモーター駆動機器向け、 使いやすさに優れた高集積パワーマネジメント・ソリューション

2014年4月14日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、動作電圧範囲が5Vから50Vのマルチセル・リチウムイオン・バッテリ製品のバッテリ駆動時間と製品寿命の大幅な延長を実現する業界初の小サイズ・ハーフ/フルブリッジ・ドライバを発表しました。新製品のHIP2103とHIP2104は3つのトポロジー設定が可能で、ハーフブリッジ、フルブリッジ、3相から構成されるモーター駆動機器に対応できます。先進的な安全機能により、リチウムイオン・バッテリの損傷と劣化の主な原因であるインダクタンスの電圧キックバックを防止します。また、独自のパワーマネジメント制御により、業界最小のスリープモード電流を可能にしており、デバイス不使用時と待機時の消費電流を最小化します。さらに、HIP2104はバッテリからの直接バイアスを可能にするLDOレギュレータや、外付けダイオードを不要にするブートストラップFETを内蔵しています。

携帯型医療機器からハンドヘルド電源ツール、ホーム・オートメーション製品に至る広範な用途で、バッテリ駆動時間と製品寿命の延長、信頼性の向上への要求が強まっています。HIP2103/04は長いバッテリ駆動時間と製品寿命、高い信頼性を要求されるバッテリ電源機器向けに開発されたブリッジ・ドライバです。

HIP2103/04はインターシル独自のマネジメント制御により、スリープモード時の消費電流を8μA未満に抑えることができ、バッテリ消費電力を低減できます。デバイス不使用時にバッテリ寿命を維持するための遮断スイッチは不要です。さらに、インターシル独自のスリープモード移行機能により、追加のI/O制御ピンが不要で、設計を簡素化できます。

HIP2103/04はインターシルのブリッジ・フェーズ・ノード・ピンを採用しており、最大-10Vの負電圧過渡に対する耐性を長時間維持でき、キックバック電圧を防止し、製品の堅牢性を向上します。この機能は電圧クランプ回路を不要にし、安全メカニズムとして効果的に機能することから、製品の損傷防止と製品寿命の延長を可能にします。

HIP2104は外部負荷用の2個のリニア・レギュレータ、ブートストラップFET、スイッチ・デバウンサ(VDenとVCen)を内蔵しており、外付け部品点数を最小化します。高集積化により、BOMコストとサイズの低減のほか、設計とパワーアップ・シーケンシングの簡素化を実現しています。また、超小型の3 x 3、4 x 4薄型デュアル・フラット・ノーリード(TDFN)パッケージの採用により、さらに小型化を実現しています。

インターシルのインダストリアルおよびインフラストラクチャ・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのマーク・ダウニングは「HIP2103/04ブリッジ・ドライバは、インターシル独自のパワーマネジメントIPの広範なラインナップを活用しており、モーター駆動機器に必要な長バッテリ駆動時間と高い信頼性を実現しています」と述べ、さらに「このユニークなソリューションは、静止電流とスリープモード時電流を最小に抑え、バッテリ電源機器の駆動時間を大幅に延長します」と語りました。

  • 広範なバッテリ駆動機器に最適:
    • 動作電圧範囲: 5~50V
    • スリープモード時消費電流: 8μA未満
  • 高集積:
    • 外部負荷用リニア・レギュレータ、ブートストラップFET(ブート・ダイオードをエミュレート)、スイッチ・デバウンサ(VDenとVCen)を内蔵
    • ソース1A、シンク2AのMOSFETドライバを内蔵
    • VDD/VCCレギュレータ向けの個別入力制御
    • マイコンまたはDSP向け、その他の低電圧要件向け3.3V電源電圧(VCC)と内蔵/外付けブリッジ・ドライバ向け12V電源電圧(VDD)をサポート
  • 高い信頼性:
    • 最大-10Vの電圧過渡に対する耐性を長時間維持

HIP2103とHIP2104は2013年10月に量産出荷を開始しました。1,000個受注時の単価は各0.80米ドルと0.95米ドルです。評価ボードHIP2103_4MBEVAL1Zの単価は99.00米ドルです。

HIP2103/04の詳細:http://www.intersil.com/hip2103

HIP2103_4MBEVAL1Z評価ボードの詳細:http://jp.intersil.com/en/tools/reference-designs/hip2103-4mbeval1z.html

 

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