小型の「ISL71090SEHx」基準電圧源により、 業界をリードする耐放射線特性製品ファミリを拡充
2013年8月19日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、8月8日(米国時間)、業界で最も高精度で低出力ノイズの耐放射線特性基準電圧源を発表しました。省スペースの表面実装パッケージに封止された新製品のISL71090SEH12 と ISL71090SEH25は、宇宙/衛星分野の最新世代のテレメトリ機器、データ・アクイジション・システム、ハイエンド計装機器向け製品で市場をリードするインターシルの製品ラインナップに新たに追加された製品です。


これまで、宇宙で使うシステムの設計の際には、厳しい耐放射線特性要件に対応するために性能のトレードオフを余儀なくされていました。インターシルの耐放射線特性アナログIC製品ファミリは、重イオン環境で堅牢な性能を確保するため、シングル・イベント・ラッチアップ(SEL)耐性を実現する革新的なSOI(シリコン・オン・インシュレータ)ベースのPR40プロセスを採用しています。こうしたインターシルの特許取得済み技術 により、最も技術的課題の大きなアプリケーションでも、性能面での妥協の必要性が軽減されます。

 

例えば、ISL71090SEHx基準電圧源は非常に高精度のアナログ/デジタル変換を実現し、±0.05パーセントの基準出力電圧精度とともに、全軍用温度範囲と被曝レベル範囲にわたって±0.15パーセントの精度を提供します。これにより、高精度アナログ/デジタル変換のサポートが可能になります。

 

また、ISL71090SEHxファミリは10ppm/°Cの低い温度係数と、2.5V出力時に2µVp-p、1.25V出力時に1µVp-pの超低出力ノイズを提供します。低出力ノイズにより、高精度信号を計測する部品に対する撹乱を低減し、高精度が要求されるハイエンド計装機器、データ・アクイジション・システム、信号処理機器の厳しいDC精度要件と低ノイズ要件への対応を可能にします。

 

  • 4V~30Vの入力電圧範囲により、複数のシステム電源レールをサポート
  • シングル・イベント・トランジェント(SET)テストで、86MeV cm2/mgの線型エネルギー付与(LET)スレッショルド時に単一出力コンデンサを使用し、基板スペースとシステム・コストを低減
  • 優れたライン・レギュレーションと負荷レギュレーションにより、入力電圧と負荷電流の変動に対する精度を確保
     

ISL71090SEHx基準電圧源(1.25V と 2.5V)は小型の8ピン・フラットパック・パッケージで提供され、プロトタイプ品の単価は126.24米ドルからです。ISL71090SEH12EV1Z と ISL71090SEH25EV1Z 評価ボードはそれぞれ1.25Vと2.5Vの2つの電圧オプションを提供しており、ISL71090SEHx基準電圧源の性能を計測します。評価ボードの単価は88.24米ドルです。

 

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