image: Bunsei Kure

株主の皆様へ

株主の皆様には、格別のご高配を賜り、深く御礼申しあげます。

2018年12月期の連結業績(日本会計基準)につきましては、2018年12月期後半における世界経済の不透明感の高まりを背景に当社グループが注力する自動車分野や産業分野などでの需要が軟化したことに加え、2017年12月期における流通在庫の積み上がりの反動を受けたことなどにより、売上高は2017年12月期と比べ2.9%減収し、7,574億円となりました。営業利益は主に売上減に伴い、2017年12月期と比べて116億円減益の668億円となりました。これらにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、546億円の黒字となりました。

以上のとおり、2018年12月期の連結業績は親会社株主に帰属する当期純利益を計上したものの、株主の皆様への2018年12月期の期末配当につきましては、見送らせていただきたいと存じます。当社グループは、内部留保資金を、急激な環境の変化に対応し、グローバルな競争に勝ち残るための戦略的な投資機会に充て、企業価値の向上による株主利益の増大に取り組むとともに、長期的な視点に立ち、安定的かつ持続的な利益成長を実現し、配当の再開を目指してまいります。

当社グループは、安定的な経営基盤の確立に一定の目処を立てたものの、変化と競争の激しい半導体業界を永続的に勝ち抜き、すべてのステークホルダーの要望に応え続けていくためには、継続的な製品ミックスの改善や利益の拡大を伴う成長を継続することが必要と考えています。この目的を達成するため、今後、当社グループは、引き続き「成長ステージへの加速に向けた事業ポートフォリオの拡充・強化」と「継続的な生産構造の最適化の推進」という課題に取り組んでまいります。
また、2019年3月30日に米アナログ半導体企業のIntegrated Device Technology, Inc.の買収を完了しました。これにより、「成長ステージへの加速に向けた事業ポートフォリオの拡充・強化」を一層すすめてまいります。

当社グループとしましては、株主の皆様のご期待に沿えるよう、これらの課題に全力で取り組み、一層の収益性の向上と業績の安定化に努めてまいります。引き続き変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、お願い申しあげます。

2019年3月
ルネサス エレクトロニクス株式会社
代表取締役社長兼CEO 呉 文精