概要
説明
R-IN32M3シリーズは、産業イーサネット通信において要求が高まっている高速リアルタイム応答性や低消費電力を実現するマルチプロトコル通信LSIです。産業用イーサネット通信に対して特に求められる、高速リアルタイム応答や高精度通信制御を実現するために、リアルタイムOSが持つ基本機能の一部をハードウェア化して大幅な高速動作を実現した点が大きな特長です。CPUの負荷が大きい処理をハードウェアで肩代わりしますので、従来製品比で5~10倍の高速動作を可能とするだけでなく、CPUがプロトコル制御に集中できることで、CPU処理による制御時間のばらつきを1/5~1/10程度低減することができます。
R-IN32M3シリーズはCC-Link IE Field, EtherCAT含む各種産業イーサネット・プロトコルと従来のオープン・ネットワーク・プロトコルに対応しています。
品名 | 特徴 | |
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R-IN32M3-CL | UPD60510BF1-HN4-M1-A |
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R-IN32M3-EC | MC-10287BF1-HN4-M1-A |
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特長
- 高速リアルタイム応答性や低消費電力
- リアルタイムOSアクセラレータ(HW-RTOS)及びイーサネット・アクセラレータ搭載
- CC-Link IE, EtherCAT, EtherNet/IP等のマルチプロトコルに対応
- イーサネット・プロトコル:CC-Link IE Field(R-IN32M3-CLのみ), EtherCAT(R-IN32M3-ECのみ), EtherNet/IP, PROFINET(RT), Modbus TCP
- 従来のオープン・ネットワーク・プロトコル:CC-Link, CANopen, DeviceNet, Modbus RTU/ASCII