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「ルネサス“動くモノ”開発プロジェクト」を立ち上げ、その第一弾としてモータモジュールを試作し、Maker Faire Tokyo 2014に出展

~誰でも”動くモノ“を作れるようにすることで、新しいモノ作りビジネスの創出に貢献~

2014年11月19日

  • ルネサス エレクトロニクス株式会社

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:作田 久男、以下ルネサス)は、誰でも“動くモノ”が作れるようにすることで、新しいモノ作りビジネスの創出に貢献する「ルネサス“動くモノ”開発プロジェクト」を、ルネサスのインキュベーションセンター内に立ち上げました。

 

 近年、3Dプリンタやレーザーカッターなどの工作機器、ArduinoやRaspberry Pi(注1)などのワンボードマイコンが出現し、今まで大掛かりな製造装置・設計環境を持つ企業でしか作れなかったモノが、個人でも比較的簡単に作れるようになってきました。

 これにより、"MAKERS"と呼ばれる「個人でモノ作りを行う人」が増えています。さらに、MAKERSがアイデアを出して試作したモノの製品化を支援する仕組み(資金調達を支援するビジネスなど)も整いつつあり、21世紀の産業革命とも呼ばれる世界的なムーブメントが起こり始めています(注2)

 MAKERSは近年、例えば新しいコンセプトのウェアラブル機器などを数多く生み出しています。しかし、モータなどを使う”動くモノ”(家電、ロボット、ドローンなど)を作るには、モータをうまく動かすための制御に関する専門知識が必要となるため、技術的な障壁が高く、これまで個人では簡単に試作品を作ることができませんでした。

 そこでルネサスは、「誰でも“動くモノ”が作れる世界を創りたい」という想いのもと、「ルネサス“動くモノ”開発プロジェクト」を立ち上げました。また、 本プロジェクトの第一弾として、“動くモノ”を簡単に作るためのモータモジュールを試作いたしました。このモータモジュールを、11月23日~24日に開 催されるMaker Faire Tokyo 2014 (注3) に出展いたします。

 現在、小さな玩具を動かす小型のモータから、家電を動かす大型のモータまで、様々なモータが市販されていますが、専門知識を持たない人が簡単にこれらのモータを使いこなし、“動くモノ”を作ることは困難でした。その主な課題は、

    (1)モータの種類ごとに、モータを思い通りに動かす方法(制御方法)が異なる
    (2)モータの種類ごとに、モータをつなぐ物理インタフェースが異なる

と考えています。

 今回ルネサスは、これらの課題を解決するモータモジュールを新たに試作しました。

 具体的には、(1)の課題に対しては、モータモジュールに組み込んだマイコンに、各モータに特有の制御プログラムを内蔵することで、MAKERSは簡単なコマンド(たとえば、「モータの回転速度は1秒間に10回転にせよ」など)を入力するだけで、さまざまな種類のモータを容易に制御できるようにしました。また、このような制御が簡単にできるように、オープンなアプリケーションプログラムインタフェース(API: Application Program Interface)を用意しました。

 (2)の課題に対しては、モータをつなぐ通信インタフェースを統一化することで、MAKERSはモータの種類を気にすることなく、自由に接続できるようにしました。

 これらにより、小型モータで動く玩具から、大型モータが必要な家電まで、さまざまな“動くモノ”の試作品を、誰でも簡単に作れるようになります。Maker Faire Tokyo 2014 には、これらのモータモジュールや、それを使った“動くモノ”のデモを展示する予定です。

 

 上記のような“動くモノ”に必要な部品のモジュール化が進むと、“動くモノ”を正確に複製することが容易になります。このため、“動くモノ”の設計環境が大きく進化できると考えています。
 たとえば、あるMAKERSが作った"動くモノ"を、まったく違う場所にいるMAKERSが改良して別の"動くモノ"を作ったり、世界中に点在する複数のMAKERSが、同じ"動くモノ"を共同で作ったりするなど、ということも可能になると考えています。

本開発プロジェクトでは、このような沢山のMAKERSが共同かつオープンに“動くモノ”を設計できる環境を今後提供していくことも予定しております。

 

 ルネサスのMAKERSへの主要な取り組みは2012年にさかのぼります。

 電子工作を身近なものとして楽しんで頂くことを目的に、マイコンを搭載したArduino互換の小型のガジェット(電子工作ボード)「GRリファレンスボード」と、マイコン用のプログラムを専門知識がなくても容易に作成できるクラウド環境をWebブラウザ上で提供し、「がじぇっとるねさす」という名前でプロジェクトを発足し、今日まで継続して活動しています。
 「がじぇっとるねさす」で提供するマイコンを搭載した電子工作ボードは、人間でいうところの「頭脳」にあたる部分となります。この電子工作ボードに「目や耳」に相当するセンサを接続することで、周囲の状態を把握することができるようになります。一方、今回の「“動くモノ”開発プロジェクト」では、「手足」にあたるモータモジュールや、モジュール間を繋ぐ通信部(「神経」にあたる)などを提供いたします。
 最終的には、これら「頭脳」「目や耳」と「神経」「手足」とを組み合わせ、さまざまな“動くモノ”を簡単に試作できるようにすることで、MAKERSの新しいモノ作りビジネスの創出に貢献していきたいと考えています。

 

■関連WebサイトURL:

・「動くモノ開発プロジェクト」コミュニティサイト

http://japan.renesasrulz.com/pm_user_forum_japanese/default.aspx

・「がじぇっとるねさす」Webサイト

http://japan.renesas.com/gr

・「がじぇっとルネサス」コミュニティサイト

http://japan.renesasrulz.com/gr_user_forum_japanese/default.aspx

 

以 上

 

  • *  

    このたび展示するモータモジュールは開発中のものであり、製品化などは未定のものです。


  • (注1) 

    ArduinoやRaspberry Piは、オープンハードウェアのワンボードマイコンの規格で、このボードにつながるセンサなどの周辺部品が充実しています。また、ハードウェアだけではなく、マイコンのプログラムをサポートする設計環境も整っています。

  • (注2) 

    クリス・アンダーソン、「MAKERS―21世紀の産業革命が始まる」、NHK出版、2012年。

  • (注3) 

    Maker Faire Tokyo 2014は、株式会社オライリー・ジャパンが主催し、本年11月23日~24日に東京ビックサイト(東京都江東区)で開催されます。


  • *  

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