概要

説明

8V79S683は、JESD204B/Cアプリケーション用の完全統合型、クロックおよびSYSREF信号ファンアウトバッファです。JESD204B/C subclass 0、1、2に準拠した無線基地局の無線機器ボード用に高性能クロックおよびコンバータ同期ソリューションとして設計されています。主な機能は、IDT 8V19N490などのJESB204Bクロックジェネレータで生成された高周波クロックと低周波システムリファレンス信号の分配とファンアウトで、そのファンアウト機能を拡張し、さらに位相遅延を提供することです。8V79S683は、非常に低い位相ノイズのクロックと、高精度で位相調整可能なSYSREF同期信号を実現するために最適化されています。低スキュー出力、低デバイス間スキュー特性、高速出力立ち上がり/立ち下がり時間は、デバイス間のクロックとSYSREFの位相関係を決定的にするシステム設計に役立ちます。

このデバイスは、入力クロック(CLK)とJESD204BのSYSREF信号(REF)を4つのファンアウト・チャネルに分配します。入力クロック信号は分周により、複数のクロック(QCLK_y)およびSYSREF(QREF_r)出力にファンアウトすることが可能です。また、クロック信号、SYSREF信号ともに位相遅延回路が設定可能です。すべての信号経路の伝搬遅延はコントロールされていて、1つのデバイス内でクロックとSYSREF信号の固定位相関係をサポートします。このデバイスは、デバイス内の分周器と複数のデバイス間の同期を容易にし、電源サイクルと構成サイクルの間の分周器に生じる位相の曖昧さを取り除きます。

特長

  • クロック信号およびSYSREF信号の分配、ファンアウト、位相遅延
  • 超低出力ノイズフロア:-158.8dBc/Hzノイズフロア(245.76MHz)
  • クロック出力周波数983.04MHz、491.52MHz、245.76MHz、122.88MHzを含む最大3GHzまでのクロック周波数に対応
  • 4つの出力チャネル、合計16の差動出力
  • 各チャネルに分周器とクロック位相遅延回路を搭載
  • 任意の分周器設定による複数バッファ位相整合モード
  • フレキシブルな差動出力(LVDS/LVPECL/振幅設定可能)
  • 3線式SPIインターフェース構成
  • 電源電圧:
    • 3.3Vコア及び信号入出力
    • 1.8Vデジタル制御SPI入出力(3.3Vトレラント入力)
  • 64-VFQFPNパッケージ(9 × 9 × 0.85mm)
  • 周囲温度範囲:-40℃〜+105℃(ケース時)

製品比較

アプリケーション

ドキュメント

分類 タイトル 日付
データシート PDF 1.63 MB
製品変更通知 PDF 726 KB
概要 PDF 331 KB
3 items

設計・開発

モデル