~NFC技術を搭載した13種類の「ウィニング・コンビネーション」の提供を開始~

2023年6月2日

  ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:柴田 英利、以下、 ルネサス)は、高性能ワイヤレス製品に特化したファブレス半導体企業Panthronics AG(本社:オーストリア・グラーツ、以下Panthronics社、読み:パントロニクス)の買収について、関係当局の承認取得を経て、6月2日付(中央ヨーロッパ夏時間:6月1日)で完了したことをお知らせします。あわせてルネサスは、自社製品とPanthronics社の特色あるNFC(Near-Field Communication:近距離無線通信)技術で構成された、13種類のソリューション「ウィニング・コンビネーション」を本日発表しました。これまでルネサスは、コネクティビティ関連のポートフォリオを拡張してきましたが、今回の「ウィニング・コンビネーション」は、その成果の一つとなります。

ルネサスの執行役員常務 兼 エンベデッドプロセッシング・デジタルパワー&シグナルチェーンソリューショングループ ジェネラルマネージャーのSailesh Chittipeddiは、次のように述べています。

「ルネサスにPanthronics社のチームを迎えるとともに、両社間の技術的シナジーを体現する『ウィニング・コンビネーション』を買収完了と同日に13種類発表できたことを、大変嬉しく思います。組み込みプロセッサ、電源IC、コネクティビティデバイス、さらにはアナログICにわたるルネサスの広範なポートフォリオと、Panthronics社のNFC技術を組み合わせた『ウィニング・コンビネーション』により、お客様はNFCソリューションをすぐに活用できるようになります。」

NFCは日常生活において広く用いられており、産業向け、自動車向けともに、大幅な市場拡大が見込まれます。Panthronics社は、高性能なNFCチップセットやソフトウェアを提供しており、その導入の容易さ、そして小型サイズという特長から、決済端末、IoT、アセットトラッキング、そしてワイヤレス給電に最適です。

ルネサスはPanthronics社を買収することにより、NFC技術を内製化し、拡大するNFCの市場機会を機敏に捉えることができます。そして、Panthronics社が有するNFCの高い技術力と専門人材を獲得することで、幅広いコネクティビティのソリューションを、フィンテックやIoT、さらには自動車向けに及ぶ成長分野に数多く提供できるようになります。

両社がもつ技術的優位性を具現化したものとして、ルネサスは自社の組み込みプロセッサ、電源IC、コネクティビティデバイス、およびアナログICと、Panthronics社のNFC技術を組み合わせた「ウィニング・コンビネーション」を13種類発表しました。お客様においては、直ちに利用可能なこれらのソリューションによりNFCシステムを低コストで迅速に開発できるようになります。さらに、Panthronics社のデバイスは、標準化されたハードウェアのプラットフォーム「クイックコネクトIoT」に加え、必要な機能をドラッグアンドドロップで容易に付加できるシステム設計ツール「クイックコネクトスタジオ」でもご利用いただけます。

ルネサスとPanthronics社の製品を組み合わせた「ウィニング・コンビネーション」13種類

「ウィニング・コンビネーション」の詳細および入手方法

今回提供を開始するウィニング・コンビネーションに関するブロック図、製品情報、サンプルや購入方法等は、既存の400種類以上のウィニング・コンビネーションとあわせて、renesas.com/winに掲載しています。

(注)本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

 <留意事項>

この文書は、「ルネサスがPanthronics社の買収を完了」について一般に公表するための記者発表文であり、日本国内外を問わず、投資勧誘又はそれに類する行為を目的として作成されたものではありません。また、この文書は、米国における証券の募集又は販売を構成するものではありません。米国内においては、1933年米国証券法に基づいて証券の登録を行うか又は登録義務からの適用除外を受ける場合を除き、証券の募集又は販売を行うことはできません。

<将来予測に関する注意事項>

本資料に記載されているルネサス エレクトロニクスグループの計画、戦略および業績見通しは、現時点で入手可能な情報に基づきルネサス エレクトロニクスグループが判断しており、潜在的なリスクや不確実性が含まれております。そのため、実際の業績等は、様々な要因により、これら見通し等とは大きく異なる結果となりうることをあらかじめご承知願います。実際の業績等に影響を与えうる重要な要因としては、(1)ルネサス エレクトロニクスグループの事業領域を取り巻く日本、北米、アジア、欧州等の経済情勢、(2)市場におけるルネサス エレクトロニクスのグループ製品、サービスに対する需要動向や競争激化による価格下落圧力、(3)激しい競争にさらされた市場においてルネサス エレクトロニクスグループが引き続き顧客に受け入れられる製品、サービスを供給し続けていくことができる能力、(4)為替レート(特に米ドルと円との為替レート)の変動等がありますが、これら以外にも様々な要因がありえます。また、世界経済の悪化、世界の金融情勢の悪化、国内外の株式市場の低迷等により、実際の業績等が当初の見通しと異なる結果となる可能性もあります。

以上

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