WPCのQi規格に準拠し、民生製品/インフラストラクチャの 新たなカテゴリでワイヤレス給電を可能にする新デバイス

2016年2月29日

IDT ®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、最大15Wの出力を必要とする電子機器向けに包括的な高効率ワイヤレス給電ソリューションを実現する2つの新デバイスを発表しました。コンシューマ製品やインフラの新たな分野へワイヤレス給電を広げるため、この高集積デバイスは、トランスミッタ入力とレシーバ出力との間で86%以上という業界最高レベルの電力変換効率を実現し、システム損失の削減と熱性能を改善しつつ、従来の有線式電力変換アーキテクチャに匹敵する能力を発揮します。

 ワイヤレス給電市場では、すでに5W向けや3W向けのIDT製ソリューションが大量のスマートフォンやウェアラブルデバイスで採用されています。WPC(Wireless Power Consortium)のQi規格に対応する今回の最新トランスミッタ/レシーバにより、ワイヤレス給電市場におけるIDTのリーダーシップはさらに強固なものとなります。

 新しいP9240AトランスミッタICは、スタンドアロン型のトランスミッタパッドや組み込み家具をはじめとして、空港やホテル、カフェなどのインフラ仕様に最適です。このトランスミッタと連携する P9220レシーバICは、タブレットやファブレット、ミニPC、医療機器、ワイヤレススピーカなど、大電流充電を必要とする製品向けに設計されており、スマートフォンの急速充電にも対応します。トランスミッタICとレシーバICは、どちらも高性能マイクロプロセッサを採用しており、最大限の柔軟性と性能の最適化を実現します。

 IDTのコンシューマ製品部門担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるDave Shepardは、次のように述べています。「IDTはワイヤレス給電の業界を牽引しており、これまでに最先端のコンシューマ製品を対象に7000万個以上のデバイスを出荷した実績を誇ります。今回、高集積・高出力・高エネルギー効率の新デバイスを導入することで、IDTは、その専門知識と経験を新しいアプリケーション分野に持ち込み、ワイヤレス給電の恩恵を受ける市場を広げます」

P9240AトランスミッタICは、幅広い入力に対応し(4.25~21V)、IDTが独自開発したスルーレート制御により、最適なEMI性能と低消費電力のスタンバイモードを実現します。また、柔軟なP9240Aコアにより、出力レベルのスケーラビリティと性能の最適化が実現します。P9220高集積レシーバICは、アクティブ内部整流器と出力LDOを備えており、主要な通信インタフェースプロトコルをすべてサポートします。P9240AトランスミッタICと同様、P9220レシーバICのコアは、最大限の柔軟性とカスタマイズ性を実現します。

P9240Aは5×5mm 40ピンQFNパッケージ、P9220はWLCSPパッケージで提供いたします。

IDTのワイヤレス給電

  IDTはワイヤレス充電器向けのワイヤレス給電トランスミッタおよびレシーバー・ソリューションにおけるリーダーであり、規格認証済み製品の広範なポートフォリオによって主要な規格とテクノロジーに対応しています。IDTは電磁誘導磁界共鳴いずれのテクノロジーの専門技術においても実績があり、WPC (Wireless Power Consortium)とAirFuel Alliance に理事として積極的に参加しています。IDTは、WPCとPMA(現在はAirFuel Alliance)の両規格に準拠した、業界初のシングルチップ・トランスミッタIC、最高出力のシングルデバイス・レシーバーIC、業界初のデュアルモード・レシーバーICなど、受賞歴のある革新的な製品を数多く発表しています。業界の大手ユーザーはIDTのリーダーシップを高く評価し、次世代ワイヤレス給電ソリューションのシリコン・ベンダーとして当社と提携しています。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器、車載、産業用の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

  IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

《本プレスリリースに関するお問合せ先》

日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社

〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル6F

マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美

TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

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