ルネサスとTataが協業し、インド・新興市場向けにエレクトロニクスの進化を加速

ルネサス エレクトロニクス株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役社長兼CEO：柴田 英利、以下、 ルネサス）は、インドおよび新興市場向けのエレクトロニクスの進化を加速するために、ルネサスの半導体ソリューションの設計・開発・製造面において、いずれもTataグループ企業である、Tata Motors Ltd.（本社：インド・ムンバイ、以下、TML）およびTejas Networks Ltd.(本社：インド・ベンガルール、以下、Tejas)と戦略的な提携関係を結びました。2022年3月には、ルネサスとTataグループ企業のTata Elxsi（本社：インド・ベンガルール）が次世代EVイノベーションセンタ（NEVIC）の設立を発表しましたが、今回の取り組みは、こうしたルネサスとTataグループの技術・ビジネスパートナーとしての長年にわたる関係性を発展させるものです。

自動車システムの設計は今後、ドメイン型から中央集権型やゾーン型のE/E（電気/電子）アーキテクチャに進化していきます。ルネサスとTMLは、次世代車載エレクトロニクスの開発で協力し、クルマのパフォーマンス改善やスケーラビリティの確保を進める予定です。半導体技術に関する豊富な知見を有するルネサスとTMLが協業することで、クルマの電動化やコネクテッド化を発展させ、TMLのインドおよび新興市場での卓越したポジションをさらに高めることとなります。ルネサスとTMLはADASなどの新技術開発において、非独占的な協力関係を結び、顧客の要望に効率的・効果的に対応してまいります。

ルネサスは、次世代無線ネットワークソリューションの実現に向けて、Tejasと協業します。4G、5G、そしてオープンな無線アクセスネットワーク（O-RAN）に至るまで、通信ネットワークで使用される無線ユニット（RU）向けに半導体ソリューションを設計・開発し、相互運用性を向上させるとともに、オープンで柔軟な5G RANの展開を可能にします。両社は、まずはインド向けに製品・ソリューションを展開し、世界市場にも展開することを目指してまいります。

さらに、ルネサスとTataグループ企業のTata Consultancy Services Limited（本社：インド・ムンバイ、以下、TCS）が提携し、インド・ベンガルールにシステムソリューション共同開発センターを設立します。同センターでは、ルネサスの半導体ソリューションとTCSの業界経験を活用し、IoT、インフラ、産業、自動車分野向けに包括的なシステムソリューション開発に注力します。

Tataグループの持株会社Tata Sons Private Limited会長のNatarajan Chandrasekaranは、次のように述べています。

「車載エレクトロニクスや現在・未来の通信ネットワークなどの分野で、ルネサスと協業することに大きな可能性を感じています。本提携により、これらの分野において、インドだけでなくグローバルでTataグループのプレゼンスが強化されます。」

ルネサスの代表取締役社長兼CEOの柴田 英利は、次のように述べています。

「今回Tataと提携関係を結ぶことで、業界をリードする両社がより緊密に連携でき、大きなメリットを生み出します。ルネサスとTataは、インドおよび新興市場向けのエレクトロニクスを進化させ、多様なアプリケーションの進歩も加速し、継続的な成長を目指してまいります。」

（注）本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

以上