2015年10月8日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役会長兼CEO:遠藤 隆雄、以下ルネサス)は、先進運転支援システム(Advanced Driver Assistance System:ADAS)向けに、サラウンドビューシステムの初期開発に最適な開発キット「ADASサラウンドビューキット」を10月下旬から発売します。出荷は2015年12月を予定しています。従来、サラウンドビューシステムを開発するためには車載カメラの調達や、カメラ映像の接続インタフェースの開発などが必要になりますが、本キットは「ADASスタータキット」と組み合わせることで、早期にサラウンドビューシステムの開発着手を行うことができます。

 「ADASサラウンドビューキット」は、ミニチュアの自動車の上に車載カメラを想定した4台のカメラを搭載し、自動車の裏面に開発ボードを搭載しています。4台のカメラにはIMI(Integrated Micro-Electronics, Inc.)社の車載カメラと、マキシム・インテグレーテッド社のハイスピードなギガビットマルチメディアシリアルリンク(High Speed Gigabit Multimedia Serial Link :GMSL)が搭載されています。また、開発ボードには2チャネルのCANインタフェース、ギガビットEthernetのインタフェースを搭載しており、車載システム特有の環境を提供することにより、サラウンドビューシステムを早期に開発可能です。

 本キットと組み合わせて使用可能な「ADASスタータキット」には、ルネサスの車載情報機器向けSoCのハイエンド製品となる「R-Car H2」を搭載しており、R-Carの開発キットでは最小となる約10cm×約10cmのサイズを実現しつつ、初期開発に必要となるインタフェース、周辺機能が搭載されています。「R-Car H2」にはOpenCV(注1)のインタフェースに対応した最先端の画像認識コア「IMP-X4」、OpenGLESに基づく最先端のグラフィックスコア「G6400」が搭載されています。これらにより、ユーザは「R-Car H2」の性能を活かした3Dサラウンドビュー、スマートカメラ、センサフュージョンなどの各種ADASアプリケーションの開発を手軽に開始することが可能となります。

 なお、ルネサスの「ADASサラウンドビューキット」および「ADASスタータキット」は、ルネサスおよびRSコンポーネンツからオーダ可能です。初期サポート情報ならびに、本ボードがサポートするオペレーティングシステムのLinux「Yocto Distribution」情報は、Embedded Linux Wikiのwebサイト(elinux.org)にて公開していく予定です。

以 上

(注1)OpenCV(Open Computer Vision)とは、オープンソースのコンピュータビジョン向けライブラリ。幅広いライブラリを無料で利用することができ、PC上での画像認識プログラムを開発などに広く用いられている。

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