~Dialog社の買収完了により、IoT、産業、自動車など多岐にわたるアプリケーション向けに、ユーザが直ちに利用できる包括的なソリューションを提供~

2021年8月31日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:柴田 英利、以下、ルネサス)は、本日付でDialog Semiconductor Plc(以下、Dialog社)がルネサスグループに加わったことによるユーザへのメリットとして、39種類の「ウィニング・コンビネーション」を発表しました。これらは、組み込みプロセッサ(マイコン/SoC)、アナログ、パワー、コネクティビティというルネサスとDialog社の補完的な製品ポートフォリオを組み合わせたものです。

 ウィニング・コンビネーションの提供にあたり、ルネサスの執行役員常務 兼IoT・インフラ事業本部長のSailesh Chittipeddi(サイレシュ・チッティペディ)は、次のように述べています。「Dialog社の製品がルネサスの製品ポートフォリオに加わることで、主力製品群であるパワーマネジメント、アナログ・ミックスドシグナル、コネクティビティ、産業向けおよび汎用製品における成長とクロスセル拡大に大きく寄与します。さらに、Dialog社は低電力技術に強みを持つため、ルネサスの製品ポートフォリオをサステナビリティに貢献する製品として一層強化することが可能となります。」

 ルネサスのウィニング・コンビネーションは、製品を組み合わせ技術的に検証して設計しているため、ユーザはアイデアを実現するにあたり、この高度なプラットフォームを活用することで、製品開発期間を短縮し、製品を市場に投入する際のリスクを低減することができます。

 ルネサスの執行役員 兼 IoT・インフラ事業本部 ユニット長のChris Allexandre(クリス・アレクサンドル)は次のように述べています。「本日発表した39種類はほんの始まりに過ぎません。今後も私たちはチーム間でのコラボレーションを推進して製品を組み合わせて提供し、お客様の製品の市場投入の早期化に貢献してまいります。」

 ルネサスとDialog社の製品群を組み合わせた具体例として、IoTおよび産業向けのウィニング・コンビネーションを紹介します。

  • クイックコネクトIoT(Quick Connect IoT

    先日発表したルネサスの「クイックコネクトIoT」は、IoTシステムの試作を容易化する開発プラットフォームであり、ユーザは製品の市場投入までの時間を大幅に短縮できます。これは複数のボードから成る開発プラットフォームであり、様々な種類のセンサをマイコン開発ボードに迅速かつ容易に接続可能なため、ハードウェアとソフトウェアの両面で適合性の課題を解消します。今回クイックコネクトIoT用に、Dialog社の超低電力のBluetooth® Low Energy (LE)(DA14531)モジュールとWi-Fi(DA16200)モジュールをそれぞれ搭載したPmod™ タイプ6A規格のボードと、ソフトウェアを用意しました。これにより、モバイルアプリケーションやクラウドに対し、ルネサスのセンサとマイコンからシームレスにデータ送信が可能になります。

  • USB PDおよびワイヤレス給電対応の100Wアダプタ(100W Adapter with power delivery & wireless charger

    ルネサスは、100Wアダプタのリファレンスデザインを開発しました。最大65WのPD出力、USB給電規格BC1.2の急速給電、Qi規格15Wワイヤレス給電、5Vと2.1Aの2つのUSBポートをサポートする多機能なACアダプタです。これには、ルネサスのUSB PDコントローラ、MOSFET、PFC(力率改善)制御IC、ワイヤレス給電ICに加えて、Dialog社の高度なゼロ電圧スイッチングを搭載した最新の高電力密度AC/DCチップセット(一次側デジタルフライバックコントローラ/二次側インタフェースIC)が含まれています。

  • スマート・トラッキング・ラベル(Smart Asset Tracking Label

    Bluetooth LEを利用して、環境データをモニタおよび追跡するための超薄型のクレジットカードサイズの追跡ソリューション「スマート・トラッキング・ラベル」を開発しました。Dialog社のBluetooth LE 5.1対応の低消費電力SoC(DA14531)とルネサスの高性能な湿度・温度センサを組み合わせることで、最適なバッテリ寿命を実現し、ログデータはDialog社のオンボードシリアルフラッシュを介して保存されます。本ソリューションは、充電、廃棄、印字が可能な25mAhバッテリを使用しており、2~3か月の保管期間と約30日間の動作が可能です。

さらに、ルネサスはDialog社のアナログ製品とルネサスの幅広いソリューションを組み合わせて、車載システム向けに提供する9種類のウィニング・コンビネーションも発表しました。

  • 車載システム向けウィニング・コンビネーション

    IVI(In-Vehicle Infotainment)向けには、ダイアログのPMICおよびCMICと、ルネサスの車載用R-Car SoCや降圧レギュレータ、タイミングICを組み合わせたソリューションを提供します。また、ディスプレイ向けには、ダイアログのLEDバックライトやハプティクスドライバと、ルネサスのLCD用PMICを組み合わせて、表示システムを実現します。さらにバッテリマネジメントシステム(BMS)向けには、ダイアログのBluetooth LEとルネサスのバッテリマネジメントICやマイコンを組み合わせて、無線によるBMSソリューションを提案していきます。詳しくは、車載システム向けウィニング・コンビネーションをご覧ください。

ルネサスの執行役員 兼 オートモーティブソリューション事業本部長の片岡 健は次のように述べています。「私たちは、Dialog社の卓越したアナログ技術を活用して革新的な車載製品を開発できると確信しています。そして新たな製品群を最適な組み合わせで提供することにより、お客様の製品開発の負荷を軽減し、早期の市場投入に貢献していくことをお約束します。」

入手方法など詳細情報

 インターシルとIDTの買収を経て、ルネサスは豊富な製品群を組み合わせて200種類以上のウィニング・コンビネーションを提供し、ユーザの製品開発の加速と市場投入までの期間の短縮に貢献してまいりました。これまで、産業、インフラ、自動車、家電分野向けなどの世界中のユーザやパートナ企業にウィニング・コンビネーションを提供しています。

 既存の200種類以上のウィニング・コンビネーションに加えて、今回提供を開始する、ルネサスとDialog社の新たな39種類のウィニング・コンビネーションに関するブロック図、製品情報、サンプルや購入情報等はrenesas.com/winに掲載しています。

以 上

*BluetoothはBluetooth SIG, Inc.の登録商標です。本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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