IoT機器に迫る脅威に対して、RXはIoT機器の自立したセキュリティと設計段階からEOLまでの全ライフサイクルにおいて脅威から守るためのセキュリティソリューションを用意しています。

This is a test image 特長

ルネサス独自のハードウェアセキュアIP(Trusted Secure IP)により、 IoTエンドポイントの機器に自律したセキュリティを実現

ネットワーク環境下におかれるIoT機器などは、常に様々な脅威に曝されます。しかし、IoT エンドポイントの機器自身がセキュアであれば、安全でないネットワーク環境下でも自分自身で脅威から守り、かつ悪意のある不正な動作を防ぐことが出来ます。RXはルネサス独自のハードウェアセキュアIP(Trusted Secure IP)を用いた強固なセキュリティ技術により、IoTのエンドポイントの機器に自律したセキュリティを提供します。

rx feature protection

This is a test image RXセキュリティソリューション

This is a test image

①ハードウェア: 脅威から守るセキュリティハードウェアIPを搭載したRXマイコン

RXは、外部からアクセス不可能な「Trusted Secure IP」を搭載。Trusted Secure IP内にて鍵データと暗号エンジンを強固に保護します。また、「エリアプロテクション機能」や、RX固有の機能と組み合わせることで、認証プログラムを改ざんの脅威から 保護します。これにより、Root of Trustによる自立したセキュリティを実現し、様々な脅威から簡単かつ強固に保護するシステムを構築することが可能です。

merit trusted secure ip embedded

■Trusted Secure IP対応マイコン

搭載IPの機能比較 Trusted Secure IP-Lite Trusted Secure IP
対応RXマイコン RX200 RX231
RX23WT
RX26T
-
RX600 RX66T RX651
RX65N
RX671
RX66N
RX700 RX72T RX72N
RX72M
基本機能 共通鍵暗号 AES(128 / 256): ECB / CBC / GCM / CCM AES(128 / 256): ECB / CBC / GCM / CCM
- TDES(56 / 56x2 / 56x3): ECB / CBC
公開鍵暗号 - RSA(1024/2048):
暗号化 / 復号
署名生成 / 署名検証
鍵生成(1024 / 2048)
ECC(p-192/224/256):
暗号化 / 復号
署名生成 / 署名検証
鍵生成(192/224/256)
ハッシュ - SHA-1, SHA-256, MD5
メッセージ認証 CMAC(AES), GMAC CMAC(AES), GMAC, HMAC
乱数生成 乱数生成(SP800-90準拠) 乱数生成(SP800-90準拠)
鍵更新機能 AES用鍵更新 AES、TDES、RSA、ECC用鍵更新
SSL/TLS連携機能 - SSL/TLS サポート機能(TLS1.2準拠)

② ソフトウェア

Trusted Secure IPを動作させるドライバ、また、RX固有の機能を用いて実現するセキュアアップデート、セキュアブートのサンプルプログラムをご提供し、セキュリティの導入を早急かつ簡単に実現します。

ソフトウェア構成物 内容
Trusted Secure IP ドライバ Trusted Secure IPを動作させる専用ドライバ
マイコンへの鍵・ファームウェア書込み
セキュアアップデート プログラム更新時の認証による改ざん検出/更新防止
サンプルプログラムの提供 (Trusted Secure IPドライバパッケージに同梱)
セキュアブート プログラム実行時の改ざん検出による乗っ取り防止(実行停止)
サンプルプログラムの提供 (Trusted Secure IPドライバパッケージに同梱)

③ お客様の鍵を安全に暗号化してご提供する 「 Key Wrap Service」

ルネサス専用WEBページにて、安全に鍵を暗号化

rx key wrap service

  • 鍵の受け渡しは、安全なPGP*を使用
  • 自動応答のため、即座に暗号化された鍵を生成し提供
  • 初回ユーザ登録後、即使用可能

*PGP : Pretty Good Privacy
ファイルやメールの暗号化に広く使われている、公開鍵暗号方式ベースの暗号ソフトウェア

ご要望の際は、お客様のルネサス製品取扱い特約店様、もしくは、技術お問合せからお問合せください。

④評価キット:Trusted Secure IP対応  評価キット

強固なセキュリティを即評価可能な各種評価キットを整備しセキュリティ対応機器の開発TAT短縮に貢献します。
トラステッドセキュアIPはマニュアル、ドライバともにNDA締結不要です。

Trusted Secure IP 対応の評価キット

  Renesas Starter Kit GR-ROSE Envision Kit Renesas Flexible Motor Control CPU Board
外観 RX Starter Kit GR ROSE
画像
RX72N Envision Kit
画像
MCB-RX26T Type B CPU Board
対応マイコン RX231
RX66T
RX72T
RX65N
RX671
RX72N
RX72M
RX65N RX72N RX26T
特長 MCUのフル機能が評価可能なルネサス純正評価キット Wi-Fi搭載IoT機器向け小型評価キット HMI機能、セキュリティ機能の評価に最適。デバッガ内蔵 モータ制御、セキュリティ機能の評価に最適、デバッガ内蔵。(モータ制御には別売りのインバータボードが必要)
購入方法 弊社窓口にお問い合わせ下さい。 秋月電子通商
チップワンストップ
マルツエレック
購入はこちら 購入はこちら

※お取引のあるルネサスエレクトロニクス営業窓口にお問い合わせください。

dlm con RXのセキュリティソリューションによるDLMの実現

ユーザ製品のライフサイクル上には様々な脅威が存在します。これらの脅威に対応するためには、デバイスのセキュリティ機能だけでなくライフサイクル全体でのセキュリティ運用が必要です。この考え方をDevice Lifecycle Management(DLM)と呼びます。RXセキュリティソリューションは、このDLMにも対応しており、製品ライフサイクル運用面でも堅牢で高度なセキュリティ管理を実現することが可能です。

dlm life cycle img

partner icon Partners

セキュアなサプライチェーンソリューションを提供可能

デバイスの鍵管理を含めたDLM全体を一括管理

Trusted Secure IP対応のSSL/TLS提供可能

RX100シリーズに最適なSWソリューションを提供可能

certification icon 認証:セキュリティの国際規格に準拠した汎用マイコン

Trusted Secure IP搭載のRXマイコンは、HSM*1やICカードなどに適用されるNIST*2の FIPS*3 140-2 レベル3のCMVP認証を取得しており、堅牢で信頼性が高い汎用マイコンです。また、Trusted Secure IP内の各暗号アルゴリズムもCAVP認証済であり、安心してご利用頂けます。

*1 HSM: ハードウェア・セキュリティ・モジュール
*2 NIST: アメリカ標準技術研究所
*3 FIPS: 連邦情報処理標準

①CMVP:Cryptographic Module Validation Program

FIPS140-2の要件を満たしている事を検証するプログラム

RX65N(2MB品)によるCMVP認証

Certificate #3849
Module Name RX65N-2MB Security Management Module
Standard FIPS 140-2
Overall Level 3
Module Type Hardware
Embodiment Single Chip

②CAVP:Cryptographic Algorithm Validation Program

FIPS140に承認されたアルゴリズムが正しく実装されている事を検証するプログラム

CAVP認証済暗号機能一覧(Trusted Secure IP搭載暗号)

Cryptographic Algorithm Validation Number Operating Environment
AES A988 TSIP
RSA A988 TSIP
ECDSA A988 TSIP
KAS (ECDH) A988 TSIP
SHS A988 TSIP
HMAC A988 TSIP
DRBG A988 TSIP
AES A987 TSIP-Lite
DRBG A987 TSIP-Lite

ドキュメント

分類 タイトル 日時
カタログ PDF 958 KB 英語
1 item
RX Family Secure Firmware Update

RX セキュリティ ビデオ シリーズ第6弾 – アプリケーションプログラム更新するときに、更新するアプリケーションプログラムのプレーン テキストが公開されないよう、Renesas Secure Flash Programmerを使用して 、アプリケーションプログラムを暗号化し、Secure Firmware Updateを行うプロセスを順を追って説明します。なお、本編は英語となります。

0:00:00 Opening
0:00:23 Recommended Viewing
0:00:53 Secure Factory Programming
0:02:10 Secure Firmware Update
0:06:45 For More Information