概要

説明

8V97003は、高性能な広帯域マイクロ波シンセサイザ/位相ロックループ(PLL)で、1オクターブの周波数調整範囲を持つ内蔵電圧制御発振器(VCO)から最大18GHzの出力周波数を生成します。また、VCOの広帯域特性を十分に生かせるように、高性能な32ビット分数帰還分周器と出力分周器を搭載しています。さらに、-236dBc/Hzの性能指数(FOM)と優れたVCO性能により、非常に低い位相ノイズとRMS位相ジッタを実現しました。8V97003は、すべての動作条件と周波数において、出力間位相スキュードリフトが10°未満と非常に低く、5G無線カードMassive MIMOシステムなどのビームフォーミングアプリケーションにおける無線経路の再キャリブレーションを低減します。出力ドライバは出力電力のプログラム設定が可能で、誘導負荷出力端子(ダブル終端)を使用した場合、8GHzで+12dBm、18GHzで+4dBmの高いシングルエンド出力電力が得られます。出力が抵抗負荷の場合、出力ドライバは8GHzで+9.5dBm、12GHzで-2.5dBmまでのシングルエンド出力が可能です。差動出力の使用と、出力電力差の測定により、さらに出力電力を上げることができます。8V97003は、3.3Vの単一電源に依存し、低ノイズ集積LDOにより、優れた電源ノイズ耐性を実現します。

特長

  • 出力周波数範囲:171.875.5MHz〜18GHz
  • 超低位相ノイズVCO
    • 6GHzにおける20kHzから100MHzまでの-60.6dBc(35fs RMS)統合位相ジッタ
  • 性能指数:-236dBc/Hz
  • 入力基準周波数:10MHz~1GHz(LVPECL、LVDS)、10MHz~250MHz(LVCMOS)
  • フラクショナルNシンセサイザと整数Nシンセサイザ
  • 32ビット分解能フラクショナルモジュール
  • は最大500MHz(整数倍モード)または250MHz(フラクショナルモード)で動作可能の位相周波数検出器(PFD)
  • プログラマブルRF出力レベル
  • 周囲温度範囲:-40℃〜+95℃、ケース温度:+105℃まで
  • 3.3V単電源動作
  • LDO内蔵、高電源ノイズ耐性
  • 7 × 7mm 48-VFQFNパッケージ
  • 1.8Vロジック準拠、3.3Vまで対応可能なSPIインターフェース
  • 設計ツール「Timing Commander™」に対応

製品比較

アプリケーション

ドキュメント

設計・開発

ソフトウェア/ツール

ソフトウェア/ツール

Software title
Software type
会社名
Timing Commander
Timing Commander™は、Windows™ベースの革新的なソフトウェアプラットフォームで、システム設計を行うエンジニアは、直感的かつ柔軟なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)により、高度なタイミングデバイスの構成、プログラミング、モニタリングが行えます。
Code Generator ルネサス
1 item

ソフトウェアダウンロード

分類 タイトル 日時
ソフトウェア/ツール-ソフトウェア ログインしてダウンロード ZIP 18.02 MB
ソフトウェア/ツール-その他 ログインしてダウンロード ZIP 3.31 MB
2 items

ボード&キット

ボード&キット

モデル

Demystifying 5G Video Series

Rohde & Schwarz's Demystifying 5G video series discusses main topics related to 5G including new technology components, procedures and testing challenges.

Watch Now

mmWave 5G 8x8 Phased Array Lab Demonstration

Full demonstration of Renesas mmWave 5G phased array demo panel set up in the lab, including line of sight and non-line of site transmission, the rotating gimbal in our RF anechoic chamber, and beamforming pattern measurements.