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Toshihiko Seki
Senior Director
掲載: 2021年4月6日

8/16ビットマイコンはこれまで中心であった家電用途などに加え、シンプルな機能で省待機電流が求められるセンサノードなどIoT機器エンドポイント用途なども加わり、今後も安定した需要が継続的に見込まれています。

RL78ファミリは2011年夏の市場投入以来、今年で10周年を迎えます。おかげさまで多くのお客様でご愛用頂き、現在は年間10億個を超える出荷をしており、16ビットマイコンとして確固たるポジションを築いてきました。

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図1:RL78マイコンの製品ロードマップ

この度、RL78ファミリの特長である業界最小レベルの低消費電力、汎用MCUとして広範なラインアップを一層強化する形で、RL78として第2世代の製品群となるRL78/G23グループをリリースしました。RL78/G23は新しいプロセス技術を採用し、これまでのRL78ファミリ製品との互換性を維持しながらも、業界トップクラスの低消費電力、最大768KB Flash memory / 48KB SRAMというメモリ大容量化、家電用途などのユーザーインタフェースとして要望の高いCapacitive Touchを実装、又、IoT用途などで求められるSecurity機能の強化を実現しております。

開発環境としても、より使い勝手を向上したGUIベースのSmart Configuratorを提供します。周辺機能のドライバコード生成やRL78/G23グループに新たに搭載したSMS/ELCLといった新機能を容易に設計実現できます。又、Arduino UNOおよびGroveインタフェースを備えた廉価な評価ボード(Fast Prototyping Board)を用意しており、USBケーブルをPCにつなぐだけで、追加のハードウェアツールなしで開発、評価をして頂くことができます。

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図2:RL78/G23マイコンおよびRL78/G23-64p Fast Prototyping Board

RL78/G23はIoT時代のローエンドマイコンとして最適な解と考えております。これまで長年ご愛顧頂いているRL78ファミリ製品の新たな選択肢として、センサノード、家電、バッテリー駆動機器等々さまざまなアプリケーション向けにご活用頂けることを期待しております。

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