2022年8月25日

ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:柴田 英利、以下、ルネサス)は、ルネサスが定める2030年までの温室効果ガス排出量削減目標が国際的イニシアティブ「SBTi(Science Based Targets initiative)」によるSBT認定を取得したことをお知らせします。これは、パリ協定(注)が目指す「世界の平均気温上昇を産業革命前より1.5℃に抑える努力をする」を達成する上で、ルネサスの目標が科学的根拠に基づいていると認定されたものです。

今回認定を取得した目標

温室効果ガス排出カテゴリ

基準

目標

Scope1+Scope2

1.5℃

2030年に38%削減(2021年比)

Scope3

WB2.0℃

Scope3のCategory1における温室効果ガス排出量の70%に相当するサプライヤ(生産委託含む)が、科学的根拠のある温室効果ガス削減目標を2026年までに設定

・ Scope1:自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出
・ Scope2:自社が購入した電気・熱の使用に伴う間接排出
・ Scope3:バリューチェーンを含む事業活動におけるその他の間接排出
・ Scope3 Category1:購入した製品・サービス
・ WB2.0℃(well-below 2.0℃): 世界の気温上昇を産業⾰命前より2℃を⼗分に下回る⽔準に抑える温室効果ガス削減目標

今回認定を取得した温室効果ガス削減目標は、ルネサスが2050年のカーボンニュートラル実現を目指す上での中間目標となります。目標達成に向けて、ルネサスは、省エネ設備の導入によるエネルギーの効率的な使用の推進、グリーン電力の使用拡大、太陽光発電の導入など、さまざまな削減施策を継続的に推進しています。また、上記のとおり、今回Scope3についても新たに目標を設定し、サプライチェーン全体の温室効果ガス排出量削減にも努めていきます。

ルネサスはこれまでにも、脱炭素社会実現を目指すネットワークの場「気候変動イニシアティブ(JCI)」への参加や、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同と国内賛同企業による「TCFDコンソーシアム」への加入など、温暖化防止を推進してきました。今後も、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に貢献すべく、温室効果ガスの排出量削減に取り組んでいきます。

ルネサスの気候変動への取り組みの詳細については、こちらをご参照ください。

(注)パリ協定とは、2015年の国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)において採択された、2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための国際的な協定。

■SBTiについて

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SBTiは、環境情報開示のプラットフォームを提供する国際非営利団体CDP、国連グローバル・コンパクト、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)が共同で設立した国際機関。企業が科学的根拠に基づいた温室効果ガス削減目標を設定するよう働きかけ、企業の目標を独立した立場から審査・認定している。詳細は、SBTiのウェブサイトをご覧ください。

以上

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