P9240トランスミッタICと P9022AレシーバICが 中型の電子機器のワイヤレス充電機能を実現

2015年3月4日

  IDT®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、 タブレットやファブレットなど中型の電子機器の機能を拡張する、ワイヤレス給電チップセットを発表しました。P9240トランスミッタICとP9022AレシーバICは、電磁誘導方式充電の規格団体であるWPC(Wireless Power Consortium)のミディアムパワー仕様に準拠しており、同時に動作することで10Wの電力を供給します。このチップは受賞歴のあるIDTワイヤレス給電向けICのポートフォリオに加わります。このポートフォリオの製品は既にスマートフォン、ウェアラブルデバイス、充電スタンド、家具、スリーブなどのアクセサリに使用されています。

  P9240は極めてコンパクトなトランスミッタICで、15Wまでの電力伝送に対応しています。一体型の32ビットARM ® Cortex® M0プロセッサを搭載するこのトランスミッタICは統合性が高く、外付け部品が最少数で済み、開発の手間と基板スペースを削減することができます。このチップはコンパクトな5mm×5mmのパッケージに収められています。

  P9022Aは10Wのワイヤレス充電レシーバICで、大きなバッテリーを持つタブレットやファブレット、スマートフォンの充電をより速く行えます。一体型のマイクロコントローラによって柔軟なプログラマビリティを実現し、WPCに準拠したすべての中電力レシーバコイルを最終製品に使用できるようになります。P9022AレシーバICは、一体型の同期式フルブリッジ整流器と、高効率で一体型の同期降圧型コンバータを搭載しています。

  「ワイヤレス給電のエコシステムは急成長しており、革新的な設計チームが電子機器への電力供給に必要な配線の絡まりを断ち切ろうとしています」と、IDT社のアナログパワーテクノロジー担当バイスプレジデントであるArman Naghavi(アーマン・ナガヴィ)は述べています。「この新しいチップセットは、IDT社独自の柔軟でコンパクトなワイヤレス給電機能を、これら中電力クラスの電子機器で使用できるようにします。」

  P9240は入力範囲の広いトランスミッタ用チップセットで、一体型のステップダウンレギュレータを備えています。エナジースター規格に準拠した低い待機電流が特徴で、電磁干渉に関するクラス最高の指標を備えた独自技術のスルーレート制御ドライバを搭載するため、OEMは数dBの余裕を持ってCISPR22クラスB試験に合格できます。また、電圧と電流を同時に復調することで、レシーバとトランスミッタの間の通信がより安定します。トランスミッタは、I2C、SPI、UARTのシリアルインターフェイスに対応しています。

  P9022AレシーバICは独自技術のバックチャネル通信機能を備えています。2方向の通信プロトコルにより、ユーザーは動作性能と識別・認証機能をカスタマイズできるようになります。また、このチップによって異物検出機能(FOD)が改善され、安全性が高まります。

  

IDT社のワイヤレス給電

 IDTはワイヤレス充電器向けのワイヤレス給電トランスミッタおよびレシーバ・ソリューションにおけるリーダーであり、規格認証済み製品の広範なポートフォリオによって主要な規格とテクノロジーに対応しています。IDTは電磁誘導と磁界共鳴いずれのテクノロジーの専門技術においても実績があり、WPC (ワイヤレスパワーコンソーシアム)、PMA (Power Matters Alliance)、A4WP (Alliance for Wireless Power) に理事として積極的に参加しています。IDTは、WPCとPMAの両規格に準拠した、業界初のシングルチップ・トランスミッタ、最高出力のシングルチップ・レシーバ、業界初のデュアルモード・レシーバICなど、受賞歴のある革新的な製品を数多く発表しています。業界の大手ユーザーはIDTのリーダーシップを高く評価し、次世代ワイヤレス給電ソリューションのシリコン・ベンダーとして当社と提携しています。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

  IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

 

《本プレスリリースに関するお問合せ先》

日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社

〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル6F

マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美

TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

この記事をシェアする