IDTの新しいプラグアンドプレイ・リファレンスキットは、従来の障壁を取り除き、ワイヤレス給電を搭載した製品設計をわずか数時間で実現可能に

2015年8月25日

  IDT®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、幅広いコンシューマ製品向けにワイヤレス給電機能を簡単、低価格に搭載、かつ開発現場で役立つ革新的なターンキー、ワイヤレス給電キットを発表しました。Qi規格に準拠したこの新しいトランスミッタ/レシーバ・リファレンスキットでは、プラグアンドプレイ方式での統合が可能であり、ワイヤレス給電機能をわずか数時間で製品設計に組み込むことができます。

  IHS社の電源/ワイヤレス給電部門担当リサーチマネージャーであるDavid Green氏は、次のように述べています。「ワイヤレス給電機能を既存の電子機器に組み込むプロセスは非常に複雑であり、電子機器産業でワイヤレス給電の採用が遅々として進まない一因になっています。今回のように、すぐに利用できる自己完結型のワイヤレス給電キットが提供されれば、一気に普及が進む可能性があります」

  新しい5W/5Vソリューションは、PCの周辺機器や、家具、医療機器、各種ポータブル機器など、依然として旧型の接触式充電装置や充電ケーブルに束縛されているさまざまなアプリケーションに適しています。

  IDT社の社長兼CEOであるGreg Watersは、次のように述べています。「中~小容量のアプリケーションにおいてワイヤレス給電を求めるニーズが高まっていますが、現在の市場ではそれに応えるソリューションが不足しています。IDTは、事前設定済みの簡単に利用できる包括的なソリューションを提供することで、ワイヤレス給電ソリューションの設計を簡素化し、技術サポートをほぼ不要にします。それにより、迅速な市場投入が可能な拡張性に優れた製品モデルが実現し、業界をリードするIDTのワイヤレス給電製品のメリットをフルに活用できるようになります」

  新しいトランスミッタ/レシーバ・リファレンスキットは、実績のあるIDTのワイヤレス給電向け半導体製品をベースとしており、使いやすいリファレンスボードと包括的な設計サポートツールが同梱されています。サポートツールとしては、操作説明ビデオ、ユーザーマニュアル、異物検出機能(FOD)調整ガイド、レイアウトガイド、基板設計データモジュール、回路図、部品表(BOM)、ガーバーファイルなどがあります。

  トランスミッタ用とレシーバ用のどちらのリファレンスキットも、2層基板レイアウトファイルを備えており、さまざまなアプリケーションに対応する最大限の柔軟性を実現します。ボードは、Qi規格に準拠しており、そのまま使用できます。

  このキットを利用することで、迅速にプロトタイプ作成を進めることができます。付属のレイアウトモジュールは、システムボード上で直接取り込むことが可能です。BOMは十分な検証の上で最適化されているため、推測ではなく正確にコンポーネントを選択できるようになります。異物検出機能(FOD)は、事前にプログラム済みの曲線設定を選択するだけで調整可能です。また各種デバイス向けに、FOD調整を行うための広範なドキュメントを付属しています。

  Digi-Key Electronics社のグローバルセミコンダクタ部門担当バイスプレジデントであるDavid Stein氏は、次のように述べています。「Digi-Keyでは、今回発表された業界初のワイヤレス給電製品に大いに期待しています。新しいキットはdigikey.comを通じて購入可能で、この種の評価キットとしては従来の価格の半分以下で提供されます。翌日には配送されるため、コンセプトからプロトタイプへの移行を24時間以内に実現できます。また、BOMの部品と試作サンプルはすべて数回のクリックで注文可能なため、最適なタイミングで製造指図を行うことができます」

取り扱いについての動画はこちらを、詳細についてはwww.idt.com/go/WPkitsをご参照ください。

IDT社のワイヤレス給電

 IDTはワイヤレス充電器向けのワイヤレス給電トランスミッタおよびレシーバー・ソリューションにおけるリーダーであり、規格認証済み製品の広範なポートフォリオによって主要な規格とテクノロジーに対応しています。IDTは電磁誘導と磁界共鳴いずれのテクノロジーの専門技術においても実績があり、WPC (ワイヤレスパワーコンソーシアム)、PMA (Power Matters Alliance)、A4WP (Alliance for Wireless Power) に理事として積極的に参加しています。IDTは、WPCとPMAの両規格に準拠した、業界初のシングルチップ・トランスミッタ、最高出力のシングルチップ・レシーバー、業界初のデュアルモード・レシーバーICなど、受賞歴のある革新的な製品を数多く発表しています。業界の大手ユーザーはIDTのリーダーシップを高く評価し、次世代ワイヤレス給電ソリューションのシリコン・ベンダーとして当社と提携しています。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

  IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

《本プレスリリースに関するお問合せ先》
日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社
〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル6F
マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美
TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

 

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