IDTのRapidIOインターコネクトテクノロジーを基礎技術とする、BAE SystemsのRADNET1848-PSは厳しい宇宙環境でのデータ伝送を高速化

2015年11月20日

IDT®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、従来よりも大量のデータをスペースミッション期間に高速伝送できる、宇宙用途向けの新テクノロジーを発表しました。RADNET1848-PS航空宇宙グレードRapidIOスイッチと呼ばれるBAE Systemsの新しい航空宇宙グレードマイクロチップは、業界初のRapidIOインターコネクトを採用し、耐放射線コンピュータシステムによるネットワークを通じて宇宙空間での大量データ伝送を高速化します。

BAE SystemsのSpace Products and Processing部門ディレクターであるIan McDonaldは次のように述べています。「スペースミッションへのより複雑なセンサーの導入が増加する中にあって、BAE Systemsは、データ伝送量の増大に伴う負荷増に対応できるマイクロチップを開発する必要性を重視し、IDTのテクノロジーによる支援もあって、その目標を達成しました。このような進展は軍事、商業、民間用途向けの次世代高性能宇宙システムで要求されるミッションクリティカルな高性能ネットワーク接続にとどまらず、高エネルギー物理演算システムにも結びつくことでしょう」

BAE Systemsは、自社のRADNET1848-PS製品の基礎技術としてIDTの240 Gbps CPS-1848 RapidIOスイッチを選択しました。コンピュータのシステムコンポーネントの接続に使用されているIDTのRapidIOチップは、超高速での高い信頼性を提供しています。1ワット当たりの比類のないパフォーマンス、低レイテンシ、確実なパケット配信などを通じて、耐障害性を備えた信頼できるシステムを可能にします。これらの航空宇宙グレードソリューションは、イオン/放射線の影響が大きい宇宙環境に強く、そのような厳しい状況でも動作できます。BAE Systemsの耐放射線に対応した新しいRapidIOスイッチは、航空宇宙および軍事用途向けに販売されます。

BAE SystemsとIDTは、宇宙用途向け製品の開発にあたって他の主要テクノロジー企業と連携してきました。この新しいRADNET1848-PS航空宇宙グレードRapidIOスイッチがあれば、システムアーキテクチャにこの新しいバックボーンデータの相互接続を活用できます。新RapidIOスイッチのコンセプトは2012年にまで遡り、当時の優れたNext Generation Space Interconnect Standard(NGSIS)チームは、イーサネット、InfiniBand、PCIeインターコネクトとの比較のうえ、RapidIOプロトコルをデジタルデータ伝送向けのテクノロジーとして選択しました。政府と民間産業が共同で運営するNGSISは、宇宙システムコンポーネント間の相互接続に適用する一連の標準の定義を委ねられていました。総合的にSpaceVPXと呼ばれるこの標準の目的は、ユーザーが宇宙利用可能な費用効果の高いコンピュータシステム開発を行えるよう相互運用性を促進することです。

     「弊社のRapidIOテクノロジーが最近CERNによって採用されました。研究者が宇宙の謎を効果的に探求できるようにすることが目的でしたが、今では宇宙そのものに向かっています」とIDTのInterface and Connectivity部門担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるSean Fanは言っています。「RapidIOの機能と利点が認識されるにつれて、ワイヤレス通信やビッグデータ分析などの大容量な地上利用での役割がますます大きくなることでしょう」

BAE Systems, Inc.について

 BAE Systems, Inc.では、顧客が常に現代の技術の最先端を利用できるよう、高度な防衛、航空宇宙、セキュリティ分野のソリューションを設計し提供しています。弊社の誇りと専心姿勢は、あらゆる活動に表れています。その範囲は革新的な電子システム、インテリジェント分析、サイバーオペレーションに加えて、戦闘用車両や武器、そして船舶、航空機、重要インフラの保守と近代化にまで及びます。バージニア州、アーリントンに本社を構えるBAE Systems, Inc.は、BAE Systems plcの米国子会社です。詳しくは、www.baesystems.comにアクセスするか、ツイッターで@BAESystemsIncをフォローしてください。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

 IDTおよびIDTのロゴは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

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日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社

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マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美

TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

 

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